窃盗事件と発生被害

1 窃盗被害額

「令和4年版犯罪白書」によると平成24年から令和3年にかけてのの財産犯の認知件数と被害額は以下の通りです。

別表中の財産犯とは、何らかの財産権を侵害する犯罪の総称で、強盗、窃盗、詐欺、恐喝、横領等のことをいいます。

令和3年における財産犯の認知件数は約43万件です。
このうち、約38万件が窃盗ですので、財産犯全体の9割近くが窃盗ということになります。

また、平成24年における財産犯の認知件数は約114万件です。
ここ10年間でで認知件数が半数以下に減少していることがわかります。

財産犯の認知件数の減少とともに窃盗事件における被害額も減少しています。
認知件数と同じように、平成24年には約1009億円であった窃盗事件の被害総額は、令和3年には474億円(内現金被害は約154億円)まで減少しています。
一方で、近年は詐欺の被害額が増加しており、いわゆる特殊詐欺の被害が広がっていることも示唆しています。

とはいえ、窃盗事件の認知件数が約38万件ですから、単純計算でも窃盗事件1件あたりの被害金額は、約12万円です。
12万円という金額の評価は人によりバラバラですが、一般的には決して低い被害金額とは言えないでしょう。

また、侵入盗の場合、一度窃盗被害にあうと、犯人は再度同じ場所で窃盗を行う可能性も大きく、再度の窃盗被害にあうことも考えられます。
さらには、窃盗によって被害者が精神的ダメージを被る可能性もあります。
また、いわゆる万引きの場合、薄利多売をしている店舗からすれば、被害品の金額以上の損害が生じるでしょうし、防犯カメラの設置や人件費の増大などの副次的な出費も考えられます。

このように窃盗事件に関係する問題は被害金額だけではありません。
万が一に備えての防犯対策は怠ってはいけません。
 

2 窃盗被害品

窃盗事件で被害にあう物は多岐に渡ります。

例えば、財布、金庫、ATM等があります。
これらの物はお金に直結するため窃盗被害品としてのイメージが大きいのではないでしょうか。

また、自転車盗が多いことから窃盗被害品としては自転車も多いといえます。
駐輪場に停める際も二重にロックをかける等防犯に努めたいものです。

意外な窃盗被害品としては、車のヘッドライトを挙げることができます。
ヘッドライトが狙われる理由としては、ヘッドライトの種類によっては高価な取引が期待できることが原因の一つと言われています。
ヘッドライト盗難被害の多い車種としてはミニバンを挙げることができます。
愛車の防犯対策を見直すのもいいかもしれません。

ヘッドライト以外にも何故このような物がと思ってしまう物が窃盗の被害品になっています。
こんな物盗まれないと自分で判断することなく十分注意すべきです。

窃盗事件でお困り方は弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所にご相談ください。
初回法律相談は無料で実施しております。

 

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