滋賀県の窃盗事件で逮捕 高次機能障害で無罪の弁護士

2016-09-09

滋賀県の窃盗事件で逮捕 高次機能障害で無罪の弁護士

今回は,滋賀県で実際に発生した窃盗事件をご紹介したいと思います。
平成27年8月18日大津地方裁判所の判決です。
以下で事件の概要を説明しますが,被告人は高次脳機能障害を患っていました。
高次脳機能障害は,世代に関係なく発症する可能性があるため,人ごとでは済ませられない事件だと思います。
なお,Aは被告人のことです。

(事案の概要)

Aは,家族の夕食を作った後,食べる前に自転車で外出し,甲スーパーで野菜や麺類,豆腐などを買った。
それからVスーパーで,買い物かごに米,惣菜2パックを入れ,通路の柱の陰でエコバッグに入れ替えた。
そして,店外に出たところで,一部始終を見ていた保安員に「この商品の精算はされていませんね。」と声をかけられた。
警察が来た際には,過呼吸になり,名前などを答えられない状態だった。
Aはそのとき12万円以上の現金を所持していた。

(裁判で認定された事実)

警察で記録された自白調書には,
「代金を支払うのが惜しいと考えて店を出たところ,男の人に声をかけられ,お米を盗んだことがばれてしまったと思った。それで『すいません』と謝った。」
と書かれた。
Aは,犯行の記憶がほとんどなく,警察の方で文章を作って,それに同意した,と述べている。

Aは,くも膜下出血で手術した際に高次脳機能障害があった。
・その発症後は性格も変化した
・発症前には窃盗の前科前歴はないのにそれ以後窃盗ないし窃盗まがいの行為を繰り返すようになっていること
・被告人は当時相当多額の金を所持しており,被害店舗の前に訪れた店では複数の商品を購入していること
・食料品を購入したが,そもそも当日は食事の用意を終えた後,食べる前に外出しているところ
・その割には取った物が緊急に必要な物とは言い難く,不自然であること
等に照らせば,本件について,高次脳機能障害の影響は大きかったものと推認される。

最終的には,被告人対して無罪判決が言い渡されました。
被告人に高次脳機能障害があったことが考慮された結果,窃盗罪を犯した刑事責任を科すことが相当でないとして無罪判決となったのです。
あいち刑事事件総合法律事務所では,必要に応じて医師とも連携し事件解決に臨みます。
窃盗事件でお困りの方は,無罪判決に強いあいち刑事事件総合法律事務所にご相談ください。
(滋賀県警高島警察署の初回接見費用:4万2300円)

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