【事例解説】自動車連続窃盗事件で逮捕(後編)
今回は、自動車をターゲットとした窃盗団に所属し、連続自動車窃盗事件の被疑者として逮捕されてしまった場合の弁護活動につき、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所が解説いたします。
事例
Aさんは、自動車をターゲットとする窃盗団に所属し、犯行時の見張りなどを担当していました。
窃取した自動車はアジトに持ち帰り、分解した上で部品を売却し、各構成員の貢献度に応じて収益が分配されていました。
前記窃盗団はある日の深夜、愛知県内の駐車場において、あらかじめ用意していた開錠器具などを用い、ターゲットである自動車の窃盗行為に着手しました。
Aさんはいつも通り、見張り役を担当していましたが、自動車を窃盗後、自動車を持ち帰る途中で職務質問を受け、警察署に任意同行をされることになりました。
その後、Aさんらは窃盗の疑いで逮捕されてしまいました。
(事例はフィクションです)
別の件で改めて逮捕されてしまう可能性
余罪がある程度明らかになると、ケースの件とは別の疑いで、改めて逮捕される可能性があります。
このように逮捕が繰り返されると、相当長期間(数か月~)の身体拘束を受けることになってしまいます。
余罪による逮捕が繰り返されないように弁護活動を行っていく必要があるでしょう。
被害者と示談をする
なるべく有利に事件を解決するためには、被害者に対して真摯に謝罪し、生じさせた損害を賠償する必要があります。
Aさんらが生じさせた損害額は相当高額となることが見込まれるため、全額を賠償することは困難かもしれません。
それでも、可能な限り被害者へ賠償を行うことにより、内省を深めていることをアピールすることができるでしょう。
起訴された後
窃盗団の犯行は組織的かつ計画的であり、比較的悪質な窃盗事件と評価できます。
しかし、窃盗団におけるAさんの役割は中心的なものではなく、受け取っていた報酬もそれほど多くなければ、中心的な役割を果たしていた構成員よりも有利な判決を得られると思われます。
もし、執行猶予付き判決を受けることができれば、直ちに刑務所に収容されることはありません。
有利な事件解決を実現するためには、捜査段階の初期から刑事事件に熟練した弁護士のサポートを受けることが重要となります。
連続自動車窃盗事件の被疑者として逮捕されてしまった場合には、すぐに弁護士の接見を受け、事件解決を依頼することをおすすめします。
弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所は、刑事事件・少年事件を専門とする法律事務所です。
ご家族が連続自動車窃盗事件の被疑者として逮捕されてしまった方は、是非、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所にご相談ください。