愛知県の車上荒らし事件 不起訴を目指す弁護士

2015-10-04

愛知県の車上荒らし事件 不起訴を目指す弁護士

名古屋市中村区在住の20代無職のAさんは、愛知県警中村警察署窃盗罪の容疑等で逮捕されました。
同署によれば、Aさんは、名古屋市中村区の路上に駐車中だった自動車のドアの窓ガラスを叩き割りました(損害額約9800円相当)。
その上、窓からショルダーバッグ等、合計約9000円相当を盗んだとのことです。

この事件は、平成15年4月15日に神戸地方裁判所で判決が下された事件を基に作成したフィクションです。

~裁判例の紹介~

上記と似た車上荒らし事件について、神戸地方裁判所は以下のような判決を下しました。

●量刑
懲役1年6ヵ月

●量刑の理由
①刑が重くなる方向に働いた事情
・被告人は、所持金が乏しかったことから、犯行に及んだものと考えられ、犯行動機にあまり酌むべき点がないこと
・被告人は、所携の金槌で窓ガラスを叩き割って、車中の物を盗んだという犯行の態様は悪質であること
・被害総額は割られた窓ガラスの損害額を含んで2万円余と決して少額ではないこと
・被告人は、記憶がないとして、自己の行為を認めておらず、真摯な反省悔悟の情があるとはいえないこと
・被告人には、累犯前科があって、安易に盗犯に及ぶ傾向が窺われること

②刑が軽くなる方向に働いた事情
・本件窃盗の被害については被害品の還付により回復していること
・相当多量の飲酒酩酊下の犯行であったことは間違いがないこと
・被告人は、今後は酒を止め、社会復帰して仕事をし弁償したいと述べていること

ちなみに、この事件では、被告人に窃盗罪だけでなく器物損壊罪の成立も認められた上で刑の重さが判断されています。
そのため、窃盗罪だけが成立するような場合に比べて、刑が重くなっています。

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愛知県警中村警察署に接見へ行く場合、費用は3万3100円になります。

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