兵庫県川西市の冤罪事件で誤認逮捕

2019-10-17

兵庫県川西市の冤罪事件で誤認逮捕

兵庫県川西市冤罪事件誤認逮捕について、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所が解説します。

【事件】
兵庫県川西市に住むAさんは,近所のスーパーで窃盗行為を行ったとして兵庫県川西警察署逮捕されました。
身に覚えのないことで逮捕されてしまったAさんは,当初は無実を主張していました。
しかし,長時間に及ぶ取調べや取調べにあたった警察官の高圧的な態度に疲弊したAさんは罪を認めてしまいました。
後日,犯人を名乗る人物が出頭し,捜査の過程でAさんが無実であったことが分かりました。
(フィクションです)

【冤罪事件と誤認逮捕】

窃盗事件などの刑事事件では,監視カメラに写っていた人物とよく似ていたり,捜査の過程で聞き込みに応じた人からの証言にたまたま合致していたなどといった理由で,さも犯罪者であるかのような扱いを受けてしまう場合があります。
そういった方の中には逮捕や起訴されたり,そのまま有罪判決を受けてしまう方もいます。

こうした冤罪の原因の1つとしては,Aさんのように長時間に及ぶ取調べや半ば脅しのような警察官の言動によって自白を強要されたりすることがまま挙げられます。
自白のみによって有罪となることはありませんが,捜査機関や裁判所は自白を有力な証拠としてみているため,冤罪にも関わらず自白してしまうことは被疑者自身にとって不利に扱われることになってしまいます。

ですが,一度してしまった自白を後になって争うことは非常に困難です。
取調べに弁護士が立ち会うことは認められておらず,また裁判の場では自白が違法な取調べによってなされたものであるということを証明する事実や証拠がほとんどないからです。

そこで,虚偽の自白をしないためにも,早期の段階から弁護士をつけてしっかりと取調べに対応していくことが必要です。
被疑者の方には「弁護人選任権」「接見交通権」「黙秘権」「署名押印拒絶権」「調書の増減変更申立権」等、様々な権利が保障されています。
これらの権利の具体的な内容や行使の方法を弁護士からアドバイスを受けることは,冤罪防止のためには非常に重要であるといえます。

【冤罪事件における弁護士の役割】

身に覚えのない冤罪であることで被疑者となってしまった場合でも,原則として取調べを受けることになります。
全ての取調べがそうであるとは言えませんが,中には昼夜を問わず長時間にわたる取調べや,テーブルなどの物を叩きつけたり威圧したり脅迫じみた言葉を混ぜながら行われる取調べもあるようです。
このような取調べはすべて違法または不当な取調べです。
以上のような取調べが行われた場合,絶対に虚偽の自白はせず,すぐに弁護士を呼んでください。
弁護士は適切なアドバイスとともに捜査側や裁判所に対して適切な対処をいたします。
例えば,抗議文の提出,身体拘束解放活動に向けて活動,検察官に取調べの全過程の録音・録画を申入れたりします(録音・録画により違法・不当な取調べが抑止されることにつながります)。

そして,違法な手段で得られた自白は証拠として採用することができません。
仮に虚偽の自白をしてしまっても,このような取調べによって得られた自白は任意にされた自白ではないため証拠として採用されない可能性があります。
違法な取調べによって得られた自白調書は任意性に疑いがある証拠として,自白調書排除への判断につながります。
ただし,冒頭でも触れたように,違法・不当な取調べであったと裁判所に認められるハードルは非常に高いです。
したがって,できるだけ早期の段階から弁護士のアドバイスを受け不利な調書を作成されないようにする必要があります。

弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所では刑事事件を専門に扱う弁護士が直接無料相談や初回接見サービスを行っております。
冤罪で被疑者となってしまった方,誤認逮捕をされてしまってお困りの方は,早急に,刑事事件に強い弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所にご相談下さい。

Copyright(c) 2018 弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所 All Rights Reserved.