【事例解説】トレーディングカードの窃盗事件

2023-08-10

カードショップからトレーディングカードを盗んだとして窃盗の疑いで警察に逮捕されたケースについて弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所が解説します。

事例

「Aさんは、閉店後のカードショップに侵入して、カードが売られているガラスケースをたたき割って、目当てのトレーディングカードを盗みました。
後日、防犯カメラの映像によってAさんは窃盗の疑いで警察に逮捕されました。」
(この事例はフィクションです)

トレーディングカードの窃盗事件

トレーディングカードゲームの中には、カードの相場が高騰して、カードそれ自体の資産価値が非常に高くなっているものがあります。
そのため、最近ではトレーディングカードの窃盗事件が報道されることも多くなってきました。
今回取り上げた事例も、そのようなトレーディングカードの窃盗事件です。

事例のAさんは、①カードショップに侵入して、②ガラスケースをたたき割り、③ケース内にあったカードを盗んでいますが、この3つの行為については、それぞれ次の犯罪が成立する可能性が高いです。
まず、①のカードショップに侵入した行為については、刑法130条の建造物侵入罪が成立することになると考えられます。
建造物侵入罪の法定刑は、3年以下の懲役又は10万円以下の罰金となっています。
次に、②のガラスケースをたたき割った行為については、刑法261条の器物損壊罪が成立することになるでしょう。
器物損壊罪の法定刑は、3年以下の懲役又は30万円以下の罰金若しくは科料となっています。
最後に、③のカードを盗んだ行為については、刑法235条の窃盗罪が成立することになるでしょう。
窃盗罪の法定刑は、10年以下の懲役又は50万円以下の罰金となっています。

ご家族が警察に窃盗の疑いで逮捕されたら

ご家族の中に、トレーディングカードを盗んだとして窃盗の疑いで警察に逮捕された方がいる場合、いち早く弁護士に依頼して初回接見に行ってもらうことをお勧めします。
この初回接見によって、逮捕されたご本人様から事件についてお話を伺って、事件の見通しや今後の流れ、取り調べに対するアドバイスを行うことができます。
また、初回接見をきっかけに、弁護士に窃盗の被害にあわれた方との示談交渉を依頼して、被害にあわれた方に謝罪や被害弁償を行い、示談を締結することができれば、逮捕された方の早期釈放や、窃盗事件の早期解決といったことが期待できるでしょう。

弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所は刑事事件・少年事件を専門に取り扱う法律事務所です。
窃盗罪で警察の捜査を受けてお困りの方は弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所まで一度ご相談ください。

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