(データ紹介)大阪府で多い窃盗事件はどんな事件?
(データ紹介)大阪府で多い窃盗事件はどんな事件?
万引きや置引きなどを含む窃盗事件は私達の生活に近い刑事事件の類であるといえます。
今回は、特に大阪府に注目し、どういった窃盗事件が多く起きているのかといったことを取り上げていきます。
~大阪府での窃盗事件~
そもそも、大阪府ではどれほど刑法犯(刑法に定められている犯罪をした者)が認知・検挙されているのでしょうか。
大阪府警の統計(参考)によると、令和3年に大阪府警によって認知された刑法犯による刑事事件は6万2,690件、そのうち検挙された件数は1万8,547件、検挙された人数は1万3,626人です。
このうち、窃盗罪などの窃盗犯は認知件数が4万5,105件、検挙された件数は1万234件、検挙された人数は6,158人となっています。
つまり、令和3年に大阪府警が認知した刑法犯の件数の7割が窃盗犯であり、検挙されている刑法犯の件数・人員の5割以上が窃盗犯ということになります。
この数字を見ても、窃盗事件が刑事事件の中でも多く発生しているものであり、身近な刑事事件であるということがお分かりいただけるのではないでしょうか。
では、その窃盗事件のうち、どのような手口のものが多く起こっているのでしょうか。
先ほど挙げた大阪府警の統計によると、令和3年に大阪府警が認知した窃盗事件のうち、侵入盗(住居や店舗などに侵入して窃盗行為をする手口)が1,498件であったのに対し、非侵入盗は4万3,607件でした。
非侵入盗の内訳は、自転車盗が1万7,078件、次いで万引きが6,351件、3番目が車上ねらいで3,509件でした。
窃盗事件としては、圧倒的に自転車盗や万引きに代表される非侵入盗事件が多いことが分かります。
自転車盗や万引きといった窃盗事件は、生活の傍にある窃盗事件でもあり、想像しやすい刑事事件の1つといえますが、数字上でもそれが表れています。
一方で、このうち検挙された件数を見てみると、侵入盗の検挙件数は858件であるのに対し、非侵入盗の検挙件数は9,376件となっています。
侵入盗事件として認知された窃盗事件のうち5割以上が検挙されている計算となりますが、非侵入盗については、検挙件数が認知された件数の2割程度にとどまります。
統計の数字でしかないため、実際の数字とはずれが生じていることは十分に考えられますが、これを見ると、侵入盗の手口による窃盗事件の方が検挙されやすい傾向にあると考えられます。
侵入盗の場合、住宅や店舗に文字通り侵入していることから、防犯カメラに写っていたり、現場に遺留物があったりすることなどが原因となっているのではないかと予想されます。
罪名としても、侵入盗事件の場合は窃盗罪だけではなく住居侵入罪・建造物侵入罪が成立することが多いですし、場合によっては器物損壊罪や建造物損壊罪も成立するため、侵入盗の窃盗事件の方が重く処罰されやすい傾向にあります。
窃盗事件と一口に言っても、手口は様々ですし、被害金額も様々です。
侵入盗による窃盗事件のように、窃盗罪以外の犯罪が成立する可能性の高い手口もあります。
弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所では、こうした多種多様な窃盗事件にも、刑事事件を数多く取り扱う弁護士が対応いたします。
大阪府はもちろん、全国各地に支部がございますので、窃盗事件にお困りの際は、まずは弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所の弁護士までご相談ください。