【解決事例】余罪多数の万引き窃盗事件で執行猶予獲得

2022-06-27

【解決事例】余罪多数の万引き窃盗事件で執行猶予獲得

~事例~

Aさんは、神奈川県横須賀市にある高級スーパーVで、夫であるBさんと一緒に商品を複数点万引きしました。
Aさんらはこうした万引き行為を複数回繰り返しており、高級スーパーVでも多数の余罪があり、高級スーパーV以外の複数の店でも万引き行為をした余罪がありました。
万引きの被害を受けた高級スーパーVなどが神奈川県浦賀警察署に相談し、捜査が開始されました。
捜査の結果、Aさんらは窃盗罪の容疑で神奈川県浦賀警察署に逮捕されてしまいました。
Aさんの両親は、報道によってAさんらが逮捕されたことを知りました。
状況が把握できずに困ったAさんの両親は、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所初回接見サービスを利用することにしました。
(※守秘義務の関係で一部事実と異なる表記をしています。)

~弁護活動と結果~

Aさんの両親は、初回接見サービスの報告を受け、引き続き弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所弁護士に弁護活動を依頼することとされました。

Aさんは、体調に不安を抱えており、定期的な服薬と通院が必要な状態でした。
当然、逮捕・勾留により身体拘束が続けば服薬・通院はできませんから、Aさんの両親としては、早期にAさんを釈放してもらい、Aさんの治療をしてもらいたいという希望をお持ちでした。

しかし、Aさんの起こした万引き窃盗事件は、逮捕された分だけでなく、いわゆる余罪が多数存在しました。
余罪が多いこともあり、Aさんは再逮捕を繰り返され、身体拘束が長くなるおそれがありました。
弁護士は、再逮捕・再勾留がある度に不服申立て等を行い、釈放を求めました。
その結果、再逮捕された3件のうち、2件について勾留期間を短縮することができました。

そして、Aさんはこれらの万引き窃盗事件で順次起訴され、刑事裁判を受けることになりました。
弁護士は、先ほど触れた再逮捕・再勾留分の身体拘束を解く活動をすると共に、起訴された事件の保釈請求も行っていきました。
こうした活動により、Aさんは保釈を認められて釈放されることができました。

Aさんは、刑事裁判までの間に、弁護士からのアドバイスを受け、再犯防止のための対策を取っていきました。
万引き窃盗事件を起こすに至った原因を除くためにカウンセリングに通う段取りを組んだり、ご家族と一緒に生活して監督をしてもらったりといったことに取り組み、弁護士はそういった活動を刑事裁判の場で示し、Aさんに執行猶予付きの判決が適切であることを主張しました。
万引きの被害を受けた一部の店舗に被害弁償が出来ていることや、Aさんが反省し、ご家族と共に再犯防止に取り組んでいること等が認められ、Aさんには執行猶予付きの判決が下されました。

余罪が多数に上る場合、万引きによる窃盗事件であっても、被害金額が高額となり、起訴され刑事裁判となる可能性があります。
窃盗罪には「10年以下の懲役又は50万円以下の罰金」という刑罰が設定されています。
略式罰金では済まずに正式起訴され有罪となった場合には、執行猶予がつかなければ刑務所に行くことになります。
執行猶予獲得のためには、被害者への対応だけでなく、再犯防止に取り組むことや環境を改善させること等の活動も必要です。
どういった活動が必要なのか、まずは弁護士に相談して聞いてみることをおすすめします。

刑事事件を中心に取り扱う弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所では、万引き窃盗事件についてのご相談や、窃盗事件執行猶予についてのご相談も受け付けています。
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